睡眠時無呼吸症候群

◆携帯用睡眠時無呼吸検査装置(簡易検査)

 

先日、クライアント先にて携帯用睡眠時無呼吸検査装置の導入がありました。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の日本での潜在患者数は300万人以上と言われています。

 

SASは、眠っているときに無呼吸状態になる病気ですが、

「疲れがとれない」「いびきがうるさい」「寝苦しい」など、

日常生活に症状が現れている方も多いと思います。

 

SASの検査にはいくつかあり、

まずは問診にて症状や普段の睡眠状況について確認し判断していきますが、

今回 導入したものは、携帯用で在宅で使用できる「簡易検査」の機器となります。

 

口と鼻に呼吸センサー、指には体内の酸素濃度を調べるセンサーを取り付け、

在宅で検査(就寝時)が可能となります。保険適応です。

 

検査装置は小型軽量で、リストバンドのように腕に取り付け使用し、

呼吸、いびき、SpO2、脈拍を測定していきます。

 

検査結果の診察は、専用のソフト(PC)に検査データを移し解析、各数値を確認し診断していきます。

 

さらに詳しい検査が必要な場合は、ポリソムノグラフィー(PSG検査)を行いますが、

その場合は、一泊入院が必要となりますので医療機関は限られてきます。

 

 

簡易検査でも検査結果によっては治療に進みますが、

治療には生活習慣に関する指導から、内科的・外科的治療、歯科装具など様々です。

 

中でも、重要な治療法となっているのが、CPAP(シーパップ)療法となります。

(マスクを装着し空気を送りこみ、一定の圧力を気道にかける方法です)

 

簡易検査では「AHI40以上」で、CPAP療法が保険適応となります。

在宅で治療ができるCPAP療法の装置があり、

メーカーと連携することで、装置を患者さんにレンタルして使用していただくことができます。

 

毎日、就寝中に行う療法なので継続することは大変ですが、

治療の効果は実感いただけるようです。