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電子カルテ 他社へのリプレイス②

先月より弊社クライアント先での電子カルテ リプレイスについての話を記載しています。

 

今回のリプレイスは、他社製の電子カルテ購入となります。

本来 同じメーカーへのリプレイスですと、データも基本すべて移り、作業も簡単で済みますが、

他社製ですので、重要な確認事項や作業内容が多いのでお話できればと思います。

 

そもそも、電子カルテですが、

院内にサーバー機を設置するタイプが一般的ですが、

最近では、クラウド型でインターネット環境があればブラウザで使用できるタイプ、

また、ソフト(プログラム)のみ販売、自身でインストールするタイプなど、

色々な種類があります。

 

今回のクライアント先では、

院内にサーバーを設置するタイプを使用していました。

 

購入時は、5年間のリース契約を結びました。

(5年目以降は再リースとなり、金額はほとんどかかりません)

 

ハード面(PC端末)の保守契約については、

端末の部品が無くなり次第、修理対応は不可となる状況でした。

 

※修理対応が不可となる為、クライアント端末など1台が壊れた場合は増設するしかないですが、

 増設端末には、新しいソフト(新規ソフトがリリースされた)しか入れられないとの事。

 使用中の電子カルテのソフトが、最新のWindows OSに対応していない事が理由です。

 

例えば、今後 クライアント機(1台)が壊れた際に修理が不可となりますと、

クライアント機を新たに購入(増設)する必要がありますが、使用中のソフトは入れられない為、

結果、全PC端末の購入、新規電子カルテソフトの購入が必要となります。

 

メーカーからは新製品の紹介がありましたが、

今後 10年 20年と診療を続けますので、他社も含め見直しのきっかけとなりました。

 

メーカーによって機能面は違ってきますが、

電子カルテのタイプについて簡単に比較します。

 

クラウドタイプですと、PC端末に縛られるケースが少なく、

スペックや条件はありますが、比較的自由にPCを選択できること、

訪問診療中心で、患家での使用が必要な場合など、ストレスなく使用できることがメリットですが、

インターネット環境が重要ですので、

不安定であったり、接続トラブルなどがあった場合は大変です。

また、初期費用は安価で、毎月の使用料を支払うことが一般的ですが、

継続的に支払をしていきますので、長く使用する事により購入するよりも費用の負担が多くなる事があります。

 

ソフト(プログラム)購入タイプですと、

初期費用、使用料(保守料)などは、かなり安価に抑えられます。

PC端末も、もちろんスペックや条件はありますが自由度が高いです。

PCに詳しい先生ですと、カスタマイズして使用しやすく出来ると思いますが、

逆に、自由度が高いがゆえ、何かトラブルが発生した場合の対応が煩雑化します。

 

院内にサーバー機を設置するタイプは、

バックアップも二重三重に対応しているメーカーも多くトラブル時も安心できます。

また、他の医療機器との連携もしっかりと出来るメーカーが多く導入しやすいです。

費用面は、購入費用が掛かり、保守契約も締結していきます。

定期的に新製品が販売され、

長く使用することも可能ですが、いずれサポートは終了となりますのでリプレイスは必要となります。

 

その他、院内にサーバー機を設置するタイプでも、

ソフトは新規ソフトのリリースではなく常時アップデート対応をしていくタイプなどもあり、

メーカーによって様々、メリット、デメリットがあります。

 

次回は、電子カルテの機能面で比較したポイントなど、

お話しできればと思います。

 

 

また、業務の改善やお困りのことなどは、

お気軽にご相談いただけますと幸いです。