◆先ずは「自費(物販)」売り上げ100万円!
自由診療導入のお手伝いをさせて頂いた時のお話を少しさせて頂きます。
個人情報や詳細な内容は控えますが、自費(物販)の導入・企画、販促といった内容です。
※地域によってもそうですが、混合診療・医療広告など事前に確認しておかなければならない内容もありますので注意が必要です。
保険診療メインのクリニック様で、プラセンタ注射は自費で実施されておりました。
自費中心で売上を増やすと言うよりは、保険診療の延長(患者サービス、他院との差別化)としての自費導入といった内容です。
テーマは予防医療、健康促進、アンチエイジングといった形で、
主なメニューの内容は、サプリメントとコスメ、といった物販や点滴・注射などになります。
※AGAや女性の薄毛治療なども、従来の処方に加え内容を充実させました。
今回の導入のメリットとしては、オーソドックスではありますが、
標榜科目を増やしたり、機器(レーザー機器など)の導入もなく、保険診療の延長上にあることです。
なるべくリスクを少なく、保険診療では賄えないが本来医療でやってこそ効果が見込めるような内容で、、
既存の患者様を中心に、医療機関でしか取り扱えない商材をメインに導入しました。
【ポイント】
①医師の診療の負担にならない
②物販は医療機関専用、小ロットで導入費用が少ない
※クリニック名記載のラベルの作成や近隣での取り扱いなども考慮
③施術は看護師にて実施
④保険診療との整合性がとれている
⑤継続的に健康に関しての雑誌やテレビ番組の情報収集も出来ると理想的
【準備】
・自費用の問診票(カウンセリングシート)
・施術に関しては同意書など
・メニュー表、トークフローなどの資料
実際に患者様へご案内出来る内容にまとめました。
※他院での価格、売り方なども考慮
・自費用のカルテ
電子カルテを導入していないクリニック様でしたので、別途用意しました。
※電子カルテを導入されているクリニック様ですと、大半は保険と自費とで管理できますので、
運用の見直しで大丈夫かと思います。
【重要】
スタッフの協力を得る
※初期のコストが抑えられ、スタッフの協力を得ることにより、ドクターの負担を軽減し、スタッフにも生産性を作ることが出来ます。
また、デメリットとしては、逆にスタッフの協力を得られない場合は、ドクターの負担・管理が増え、自費の売上も上がりません。
ただ、扱っているだけで反響もなく余剰在庫だけ残るかたちとなります。
今回は、看護師の方1名を担当責任者として、医師の管理外でもスムーズなフローが実現し成功しました。
もともと、健康などにご興味がある方でしたので、特に問題もなく理想的な人選でした。
初月で、各種健診・予防接種を除き、、目標を大きく達成いたしました。
次月以降、反動で初月に比べ自費の売上は下がりましたが、毎月売上目標は達成しております。
【実施内容】
・Webサイト(クリニックのホームページ)に掲載
問い合わせが来やすいように、初回セットなどを設定。
Q&Aも充実させ、悩みからも選べるように工夫。また、量販店で取り扱っている商品との比較 など
・院内にてパンフレットの配置
※メーカーの用意したパンフレットに加え、クリニックでも簡単ですがお勧めのメニューとして自作
設置場所も、コンプレックス系(AGAなどはトイレ)、サプリメントは受付カウンター(実際の商品も設置) など
・パンフレットとは別に、悩みごと(年齢・性別も考慮)に簡単な商品紹介のチラシを用意し、
プラセンタ注射の患者様を中心に、領収書と併せて配布
・院内にモニタを設置し、待ち時間に紙芝居を放映
・健康・アンチエイジング特集などの雑誌の陳列
・問診票を一部修正
既往歴・服用中の薬と併せてサプリメントの使用や、別にお悩みの症状チェック項目の追加
といったところでしょうか。
あとは、スタッフへの試供品の配布(実際に使用して頂く)やキックオフミーティングなどを実施。
売上も可視化し賞与へ反映させたりと、スタッフのモチベーションを上げるキッカケもつくりました。
自由診療中心のクリニック様では当たり前のことですが、保険診療を中心でやってきたクリニック様では中々出来ないのも事実です。
今回は特に過度な営業・宣伝はせず、問診票で「悩み」や「サプリメントの服用」の記載がある患者様に対し、
ヒアリングし商品を紹介する流れと、会計時受付スタッフの会話などが購入のキッカケとして多かったように感じます。
自費でプラセンタ注射をされている患者様や常時ドラッグストアでサプリメントを購入されている患者様など、
確度が高そうな患者様に興味を持って頂けたことが成功した要因かと思います。
※注意点としては、過度に営業してしまいますと、今まで築いた保険診療への信頼も無くす可能性がありますので、
あくまで、自然に患者様から問い合わせを頂ける環境作りが重要かと思います。
開業地域や患者層・診療科目によって、まったく状況は変わってきますので、
あくまでご参考程度にお考え頂ければ幸いでございます。