3回目となりますが、
電子カルテのリプレイスについて、他社メーカーへのリプレイスを行いましたので、
確認事項や作業内容について、ご紹介しております。
今回は電子カルテ選定時に、比較した内容について記載します。
機能面については、正直どのメーカーも進んでおり、大きな違いは少なくなっていると感じますが、
その中でも、ちょっとした違いで「入力」や「業務フロー・運用」が楽になったり、ミスが減ることもあり、
しっかりと確認は必要ですね。
今回のクライアントですが、
内科、小児科、皮膚科、形成外科を標榜、
予防接種や人間ドック以外に自由診療や労災・自賠など、広く行っています。
外来診療(院外処方)中心ですが、往診・訪問診療も行っており、地域に根差したクリニックになります。
患者データ移行については前回ブログ記載でもあるとおり、選定のポイントとなった内容について下記 記載いたします。
現状、訪問診療の件数が増えてきていること、
また、24時間 患者様からの問い合わせ(電話対応)を行っていることもあり、
リモート接続での電子カルテの閲覧・入力方法は重視しました。
今まで使用していた電子カルテでは、
電子カルテのクライアント端末(実機)で、ルーター(設定が必要)での接続にて可能でしたが、
患者データは入っていませんが、電子カルテ実機を持ち運ぶ為 リスクがありました。
新しい電子カルテでは、PC本体はスペックを除き自由に選べ、院内のルーターを設定することで、
インターネット環境があれば、どこからでもリモートでカルテの閲覧・入力が出来ます。
機能面では、院内処方を行うケースや労災の請求件数も増えており、
標準機能として、薬情・お薬手帳の印刷、労災のプログラムが入っている点も考慮しました。
電子カルテ(ソフト)については、継続して使用できること、
定期的に新ソフトの発売ではなく、現ソフトを継続してバージョンアップしていくタイプで(PC端末は別です)、
このあたりが選定した上で重要なポイントでした。
その他、比較検討する際に確認した内容についてまとめます。
受付業務
・受付時の患者様の診療内容の共有(可視化)について
→受付一覧画面にて、チェックボックスなどで診療やフローを考慮した内容を共有できるか
例)診察、小児科、皮膚科、注射、リハ、健診、緊急、外出 など
・受付一覧画面での患者様別のメモ機能について
・受付時間の表示や来院順番の変更について
・書類のスキャン取込について(取込スピードや仕分けのしやすさ)
・会計入力について、
→診療チェックや自費内容に関しては、会計時やカルテ入力時に金額の変更が可能か など
・予約システムとの連携について
・問診内容の入力方法(チェックボックスでの入力、専用の問診内容にどこまでカスタマイズできるか)
カルテ入力
・入力方法の特色について
→約束処方やセット登録内容の入力方法(簡単に入力できるか、探しやすいか)
管理料算定時の入力のしやすさやチェック機能
小児の力価計算や医薬品変更時の確認や入力のしやすさ
病名入力(チェック機能)
保険・自費の区別や、Do入力・Do入力時の一部 修正など
・カルテの時系列の表示、見やすさ
・シェーマや写真画像の取り込みについて
・自費内容の登録のしやすさ
レセプト
・レセプトのチェック方法、チェック内容のカスタマイズについて
・電子カルテからの直接請求・端末の指定など
その他
・保守対応について
→メーカーからのリモート接続での遠隔操作やサポート・コールセンターの対応時間など
・訪問診療用の端末について
・Microsoft office のインストールの有無
・各種帳票印刷について、必要な帳票が印刷できるか
・各種医療機器や検査会社とのモダリティについて
・労災・自賠、薬情・お薬手帳の対応について
リプレイスをご検討の際には、貴院でのフロー・運用や優先事項を考慮し精査いただき、
実際にデモにて確認していく必要がありますね。
また、業務の改善やお困りのことなど、
お気軽にご相談いただけますと幸いです。